
1.敷地の周辺
建築主のOさん夫妻は、生まれ育った自然が一杯の環境に「住まい」を求められました。家族の新しい家、開放的で太陽の光や通風など自然の恵みを利用した居心地の良い「こだわりの住まいづくり」が、Oさん夫妻と共に始まりました。
お会いしてから設計が完了するころには、家族が二人から四人になりました。 |

2.敷地
敷地は清流宮川のそばの自然豊かなところです。 |

3.住まいづくりのインフォメーション
当所よりのチェックシートと共に、ご夫妻の住まいへの想いを託した要望書をいただきました。
それには、「自然素材を使った、明るくて風通しの良い家」など家全体のこと、各部屋の使い方とそこで使用する生活用具や家具のこと、設備や空間への要望など、これからの家族の暮らし方がつづられています。 |

4.想いをかたちにする
暮らしぶりを想定し、日本の伝統家屋の開放的で融通性のある空間構成の良さを取り入れた、つくり過ぎない家を提案しました。
図面のほかにスケッチ、模型などを使ってイメージの確認をしながらトコトン話し合い、プランの練り直しを繰り返し、ようやく想いがかたちになってきました。
ほとんどの構造材が現わしとなるので身近な三重の木の杉を使うことにしました。 |

5.地盤調査
地盤を知ることが強い家をつくることにつながります。調査の結果によって基礎の形式を決めます。 |

6.軸組模型
実施設計(詳細な意匠図面、構造図面、設備図面)をもとに、三重の木認証建築業者である(株)水谷住建さんに見積りを依頼し、予算との調整・折衝のうえ施工をお願いすることになりました。 |

7.地鎮祭
工事に先立ち、地鎮祭が執り行われました。いよいよ着工です。 |

8.木材加工の打合せ
監督、棟梁、プレカット工場スタッフ、設計者で、仕上がりを想定して木材の加工や金物の使い方などの打合せをしました。機械加工できるところはプレカット加工、木組み部分は大工さんによる手加工となりました。 |

9.加工前の木材
杉の柱・梁など木材のほとんどは認証製材工場の宮川森林組合、桧の土台は小牧木材(株)から納入してもらいました。 |

10.根伐り
建物の基礎を設ける部分の土を掘削。基礎形式は「べた基礎」です。 |

11.捨てコンクリート打ち
砕石を締め固めた上に防湿シートを敷き、基礎工事の精度を上げるために捨てコンクリートを打設します。 |

12.基礎配筋完了
鉄筋の太さ、本数、間隔、寸法を確認します。ていねいに組んでもらいました。 |

13.基礎コンクリート打ち
所定の強度のコンクリートを、ベース部分と立上り部分とに分けて打設しました。 |

14.基礎完成
必要な位置にアンカーボルトも設置され、基礎が出来上がりました。 |

15.土台敷き
基礎の上に床下換気用のねこ土台(基礎パッキン)を取付け、その上に桧の土台を敷き込みます。
いよいよ明日は建て方で家のかたちが現われます。 |

16.建て方開始
天候に恵まれ、建て方が始まりました。 |

17.1階軸組
土台は桧、そのほかの構造材は全て杉で、管柱は12cm角、通し柱は13.5cm角、大黒柱は24cm角です。 |

18.2階床組
杉の梁が全て室内に現れます。順序よくていねいに組み上げます。 |

19.2階床板張り
普通は、続いて2階軸組へと進むのですが、ここでは先に厚さ3.6cmの杉のパネルを床梁に取り付けて床面を固めます。裏側は1階の天井仕上げになります。 |

20.2階軸組・小屋組
小屋は渡りあごという木組みです。ロフト部分の床も杉のパネルで固めています。 |

21.上棟
棟木が上がりました。軒桁や母屋・棟木は一本に見えますが、追っ掛け大栓継ぎという伝統の工法で継いでいます。金物は使っていません。 |

22.垂木の取付け
杉の12cm角の垂木を91cm間隔で取り付けます。 |

23.棟木と垂木
棟木に掛かる垂木はボルトで両側から引き締めます。屋根面を構成する大事な構造部材です。 |

24.ロフトの水平構面
東西に貫通しているこのロフトの床面は、屋根面と共に横からの力を受け止めます。 |

25.木組みの詳細
ほとんどの部材が現わしになります。 |

26.軸組・小屋組の完了
垂木と軒桁上の面戸板を取り付けて軸組みと小屋組みが完了しました。 |

27.化粧野地板の取付け
垂木に厚さ3cmの杉のパネルを取り付けて屋根面を固めます。裏面が2階の天井仕上げになります。 |

28.流れ桟の取付け
杉パネルの上に断熱と空気層のための桟木を取り付けます。 |

29.屋根断熱材の取付け
断熱材を取り付けます。この上を空気が移動します。軒先と棟に換気口があります。 |

30.野地板張り
屋根下地となる構造用合板の野地板を張ります。 |

31.野地板張り完了 |

32.屋根ルーフィング張り
天候が怪しくなってきましたがルーフィングを張り終え一安心。無事建前が終わりました。 |

33.1階の軸組の状況
家の中心となる食堂・居間・縁側あたりです。 |

34.2階の軸組の状況
吹抜けのある開放的なホールとロフト付プライベート空間になります。 |

35.小屋組の状況
全て現わしになります。 |

36.勢ぞろい
建前に関わった職人さんたちです。この家の完成までそれぞれの持ち場で技を発揮してもらいます。家づくりを通じて人と人のつながりを大切にしていきたいものです。 |

37.上棟式
棟が上がったお祝いと今後の工事の無事完成を祈願して上棟の儀が行われました。その後餅まきがあり、施主から工事関係者へのお礼の挨拶で締められました。 |

38.餅まき
近所の人にも祝っていただきました。 |

39.耐力壁
この家の耐力壁は筋かいと構造用合板張りで造られます。耐力壁は適度の強さ、強さに応じた仕口、それとバランスの取れた配置が必要で、それらが耐震性を高めます。 |

40.サッシの取付け
アルミサッシの取り付けが始まりました。 |

41.外部の状況
屋根葺き、サッシの取付け、防水シート張りと進んでいます。 |

42.内壁下地
ボード張りの下地が完了しました。断熱材も入っています。 |

43.階段造り
杉板による階段です。側板の木目がきれいです。 |

44.造作工事
内部の造作工事が着々と進んでいます。この段階の細部が完成したときの空間を支配します。 |

45.造作工事
縁側、居間、食堂を間仕切る建具の鴨居です。全て壁に引き込めるようになります。 |

46.食堂の造り付け家具
収納家具は全て大工さんに造ってもらっています。家事用のカウンターは杉の一枚板でO夫妻のこだわりです。 |

47.内壁下地完了
造作工事も終わり、壁の仕上げと木製建具が入るのを待つ状態です。 |

48.外壁の板張り
杉板張りです。下地は通気胴縁を使って空気が動くようになっています。 |

49.外壁の塗装完了
外壁の塗装が終わって樋も付きました。もうすぐ足場が外れます。 |

50.バルコニー
軒の出1.2mの下にある木製バルコニーです。 |

51.ウッドデッキ
奥行き1.8mのデッキも付きました。厚さ3.5cmの桧板で、これから自然塗料を塗ります。 |

52.デッキ用踏み台
大工さんからのプレゼント。小さいお子さんの遊び台にもなりそうです。 |