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大内山村O様邸の場合・・・
ドアを開けると、すがすがしい杉の香りが漂う。
玄関から続くリビングは、梁が剥き出しの吹き抜け。それにキッチンと、床を一段高くした和室とがつながって広々としたワンルームになっている。
構造や内装材には県産の杉を使用。薄めた柿渋を施工主自らが塗り、落ち着いた色合いに仕上げた。珪藻土の壁、天板にトチを使った誂えのキッチンカウンターやテーブルと、自然素材が多用されている。
理想の間取りをパソコンで自作し、建築家の元を訪れたという施行主がめざしたのは、衛生的で機能的な家。最初から自然素材ありきではなく、自分好みのテイストを盛り込んでいったら、必然的に木の家になったのだという。
「家が長持ちするかどうかは結露の有無で決まります。木の健康を保つため、外断熱工法を採用し、外壁は対候性の高いサイディング張りとしました」
木にやさしい環境は、人にもやさしいというのが建築家の考えである。
「おかげで、冬の朝でも寒いと感じないですね。よほど保温性がいいんでしょう」
安定した室内環境が保たれたこの家では、室内を移動しても温度差をほとんど感じない。開放的な造りながら、省エネルギーにも成功した好例といえるだろう。
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