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大台町T様邸の場合・・・
「自分が生まれ育った村の木で家を建てよう。イメージは『小屋のような家』だ。明るくて風通しが良くて、自然と一体化した暮らしができる家」
故郷を愛する施主の思いは、光と風をテーマとする建築家に託されて、その思い通り宮川産のスギで形になった。
リビングダイニングには子どもたちのスペースであるロフトが設けられ、子ども部屋を隔離しないという施主の希望で壁がない。そのため住空間が一階からロフトまでひとつにつながり、開放感あふれる木の空間が実現した。
天井を張らない真壁造りが屋根の野路板やロフトの床板、針や柱などの家の構造体を見せることで、無垢材の温かな質感を部屋いっぱいに漂わせている。
その木肌を彩るのは、大きな窓から取り込んだ空の青、木々の緑、そして眩しいほどの光。スギ板張り浴室で掃き出し窓を開放すれば、まさに自然を浴する至福の時となる。
「夏でも床がサラサラしていて本当に気持ちがいいんですよ。スギは傷つきやすいですが、それもまた味わいになります。軟らかいので子どもたちの足への負担も少ないですしね」
木の家は快適でからだにやさしい。それが体感できるのは、住む人だけに与えられた特権なのだ。
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